今日はちょっと昔の話からスタートです。
2018年1月31日に皆既月食がありました。
ビックカメラさんが皆既月食の生中継をやりたいということで、私が当時勤務していたビクセンの駐車場で、観望会を開催しました。

皆既月食とは、太陽・地球・月が一直線に並んだときに起こる現象で、地球の影に月が隠されてしまい、波長の長い赤い光が月に振り注ぐことで、月が赤銅色(しゃくどういろ)に染まるという現象です。
次回起こるのは2021年5月26日。3年のあいだ皆既月食がないということで、この日はとても貴重な機会となりました。


協賛メーカーはビクセンと富士フイルムさん!(いつもお世話になっております!)
ビクセンの天体望遠鏡(確かSX2-SD103Sだったかな)、富士フイルムさんのカメラを取り付け、それをネットで配信するという予定でした。

私の役目は、天体望遠鏡のセッティング・操作です。
しかしながらこの日は曇り予報で北極星が見えない・・・!!!
赤道儀がセッティングできない。嗚呼・・・!!!
オートガイダーもない。なんてこった・・・!!!
簡易的にセッティングをしたので、赤道儀は追尾はしますが
もちろん月がずれていきます。
私は視聴者の皆様が見やすいように、ずれては画面の中心に、ずれては画面の中心にと、こまめにコントローラーを操作していたのでした。
天体望遠鏡にほぼつきっきりです。


生中継が終了すると、あれよあれよという間に曇り空に。
なんておりこうさんな星空なんでしょう。
当時ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました!
さて、本題です。
この時撮影した画像は約600枚。15秒に1回のインターバル撮影で3時間ほど撮影をしていた気がします。
これをタイムラプスにしようとしたんですね。
でも、そのまま動画にすると月がずれまくって見づらいったらありゃしない。
見やすいタイムラプス動画にするには、月を常に中心に固定する、センターだしが必要でした。
しかしながら便利に短時間でそれをやる方法が見つからない。
センターだしをするソフトはあるのですが、何かを基準にして働きます。
星は動いているし(月と星は動くスピードが違う)
空を撮っているから水平線がわかるものもないし
しかも月はどんどん欠けて形を変えていくので、何を基準にしたいいか、ソフト側もわからないという状況。
しかもちょっとの差で月が若干動いてるならまだしも、めちゃめちゃ動いてるし・・・。
動画は1秒間におおよそ30枚の写真で構成されています。
結論は、Premiereなどの動画ソフトを使い、1フレームごとに中心に合わせていく・・・という地道な作業が必要だったのです。
これ、すんごい時間がかかります。なので、今日のタイトルになっている通り
ひまになったらやりたいリストに、この作業は追加されたのでした。
今、新型コロナの影響で自宅にひきこもってるじゃないですか。時間はある。
そして何を思ったのか、昨日の夕方からその作業に着手してしまったのです・・・!!!
実際の作業風景がこちら。このときは半分くらいまで終わっていたのですが、この時点で5時間ほど作業していました。あと5時間か・・・。
実際やってみると、びっちり合わせることは難しくてだいたいな感じまで追い込めます。
後半部分は疲れもあり、かなり精度が落ちる!
全フレームのセンターだしが終わるのに10時間。そこからちょびっとのスタビライズ(ブレ補正)でかくかく感をなくし、フリッカー除去(明るさが変わることにより起こる点滅する現象)をしました。
15時から始めて、終了したのは深夜3時・・・。
その結果がこれだっっっっっ!!
どうですかね?このぐらぐらな素材でここまで追い込めればよしとしても良いのではないかと・・・。
ASI airやステラショットなど、北極星が見えなくても極軸合わせができる機能をもった製品が発売されているので
次回はそれを使ってこんな余計な作業をしないようにしたいですね(笑) 12時間を返してくれぃ。
でもこれはこれで経験です!またスキルアップになった?かな~。
センターだしの方法で他に良い方法があるよ!というご意見ございましたら、ぜひ教えてくださいw
今日はここまで。これから次の動画制作に写りま~す!
当時ビックカメラさんが中継した内容はこちらで見れます。
私が懸命に仕事をしている姿も見れます!w