ただいま天狗高原での現像処理を絶賛継続中です。まだ動画作成まで至ってません。
今日で作業3日目です。今日で下処理は終わるかな。まだまだ作業工程はあるんですがw
今日は作業中にちょっとしたトラブルがあって、なんとか対応できたんですけど
作業内容を忘れそうなので、備忘録的に残しておくことにしました。
何が起こったかというと、WB固定で撮影したタイムラプス素材が、LRTimelapse上では問題なく表示されているのですが、RAW現像ソフトを介するとなぜかWBが崩れ周辺に色ムラが発生するというものです。なぜか富士フイルムGFXのみで発生します。
今回はお借りした機材で撮影してました。
これはひどい・・・。 このまま動画にしたらフリッカー起こるし、画像処理しようにもすべてを同じ色に整えることは不可能です。
実は以前にも同じ現象が起きました。一応そのときFUJIFILMさんにも問い合わせをしているのですが
・RAWの中のサムネイル画像はカメラ内でカメラ設定のWB+フィルムシミュレーションで処理したもの
・最初のLightRoomでフォルダ閲覧した直後は、RAW内蔵のサムネを表示するが、その後、LightRoomはRAWデータをデフォルトのWBで処理したものに置き換えていくので、色が変わる。
・残念ながらLight Roomの処理内容については富士フイルムは全くノータッチ。Adobeが処理方法を頻繁に変更しますし。GFXはベイヤー配列で、Xは富士フイルム独自なので、何か処理がちがうのかもしれない。
という返答でした。対応策はないと・・・!!
前回この現象が起きたときは、すべての画像のカラーバランスが崩れたのでまだ処理できたんです。でも今回は崩れているやつと崩れてないやつが交互に入り組んでます。めっちゃ厄介なパターンです。
プライベートの撮影でならいいけど、仕事でお客様に納品するものにこれが出ると本当に困る。なんとか使えるものにしなければなりません。
幸いにも星空のシーンなので、露出が大きく変わることはありませえん。とりあえず適当に色だけ整えられればなんとかなるし。RAWがだめならtiffで一度書き出し、それに画像処理を加えることで何とか使い物になるはず。
tiffだとLRTimelapse非対応になるのですが、フリッカーが出た場合はPremiere Proのノイズ低減を使えばいいと考えました。
ちなみに他のデータも確認してみましたが・・・・。
うはぁ・・・これもかよ!!
ただ不思議なことに、全部の星空撮影素材がこうなっているわけではないのです。ごくまれに起こる。なんでなんだ~!!?まじで原因知りたい。
とりあえず、WBが崩れていないtiffを作らないと・・・。まずはSILKYPIXで試してみました。
うわぁあだめだ、こっちもか!やっぱり崩れたデータが混在する。
ならば、Photoshop CCでアクション組んでバッチ処理は・・・これもだめ。
Bridgeで開いても同じ。
むー!どうする!
なんか使ってない現像ソフトないかな・・・と考えたときに、メーカー純正のソフトがあったことを思い出しました。FUJIFILM X RAW STUDIOを使ってみよう。
早速ダウンロードして画像を開いてみると・・・。
あっ!色が崩れていない!これはいけるぞ!!
でもこの後、ソフトがうんともすんとも言わない。なぜ!?
そうだ!このソフトはカメラのエンジンを利用して現像するんだったぁーーーーーーーーーー。
GFXをつないでみました。このソフト、撮ったカメラじゃないとだめなんですね。X-T3接続しても動きませんでした。
で、ここからまた四苦八苦。
全部のデータをそのままtiffで書き出してくれればいいのに、画像全選択→ファイル形式をtiffに→現像、とやると
最初の1枚目だけがtiff、その他はjpegで書き出されているではありませんか・・・。なんでやねん!!
いろいろと四苦八苦すること30分。
あっ!
これかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぶっちゃけわかりにくいぞ!(笑)
全選択して、「現像プロファイルをペースト」。これでtiffで書き出すことができました。
お、遅い・・・www
こっちは1時間近くかかりました。ただtiffで書き出すだけなのに。枚数多いからですけどここまでとは。
これでなんとか他の現像ソフトでもWBがいじれるようになりました。
X RAW STUDIOはカメラ内RAW現像をPCでやるって感じなので、残念ながら私の用途では不十分でして。X RAW STUDIO内で完結できれば一番いいんですけど・・・。
書き出したtiffデータを見るとちょっと色がきつい。これはどうしてもフイルムシミュレーションが適用されるからみたい。彩度を下げてもなんか変な感じです。
富士フイルムシミュレーションは昼間の撮影用なので星空撮影では切りたいんですよ・・・。
うわぁ~ついにHoly Grailの素材にまで色ムラが起こりやがった!これは露出平滑化をしないといけないから必ずLRTimelapseの処理が必要ですが、残念ながらLRTimelapseはjpeg、tiffには対応していないのです。RAWじゃないと処理できない。
つまりこのデータは捨てるしかないってことです。
・・・ちくしょう(;一ω一||)
これ撮るのに2時間かけてるんですよ・・・無念すぎる。
試しにAfter Effectsなんかでもやってみますけど。元素材がこれではだめでしょうね。
以前に「最高の8Kタイムラプスカメラを考える」についてブログ記事を書きました。
この中には「USB給電ができない」という理由でGFXは候補に挙がってませんでしたが、やっぱり使いたかったんですよ。
私が富士フイルムとプロ契約してるからというのもあるし、センサーサイズの大きなカメラで高画質に撮影したいのは当然ですから。
ですが今回の件を踏まえて、心の底から残念ですが、私のタイムラプス撮影においてGFXは対象外にしようと思います。(昼間撮るには問題ないんですけど)
星空を撮影する仕事で、3つのシーケンスに影響があり、そのうち一つはボツです。もともとの画像は全く問題ないのに。これがどれだけ悔しいことか言葉では伝えられません。
実はブログを書いた後、Z7は購入してるんですよ。今回から8Kで残すことができています。
Z6に加え、Z7も素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。
このカメラは私と同じかそれ以上でタイムラプスを撮る人が考えた機能が入っています。他社と大きく違うところ。
今後はソニーα7ⅢまたはⅣ、パナソニックS1Hを8Kタイムラプス機として導入することにしました。
順次入れ替えていきたいと思います。
でもこの現象が直るならGFXを持ちたい涙
私のタイムラプスなんて見てない市場なんだと思いますが、富士フイルムさん何とか改善してくれたらうれしいです・・・。