「SILKYPIX Developer Studio Pro 11」レビュー 補足情報

市川ソフトラボラトリー「SILKYPIX Developer Studio Pro 11」のレビュー動画をアップしました。
このソフトは普段から、仕事以外のプライベート撮影で使用していたのですが、実はノイズリダクションが超強力で天体撮影でも使用していました。

これまでも私はメーカー公式Youtubeなどで何度が出演させていただきましたが、天体写真のノイズリダクション効果については触れてませんでした。
天体写真の画像処理にはレイヤー処理が必須であり、PhotoshopやStella Imageで仕上げるのが基本になります。処理後の画像をTIFFで書き出し、SILKYPIXでノイズリダクションをかけていたのですが、メーカー公式ページではちょいと言いづらいプロセスでした。

今回やっと紹介できたので、とてもうれしく思います。早速、友人からも反響があり「天体写真でのノイズリダクションがえらい楽になった」とメッセージがきました。

また、動画では強く言い忘れてしまったのすが、ベイヤー配列のセンサーを採用していないカメラにはクリアビューなどが対応していない場合があります。すなわち富士フイルムユーザーは注意です!メーカーHPにてご確認ください。以下のページの下のほうで、対応カメラ一覧が確認できます。

さて、この動画の中では各機能をひとつひとつを比較していったのもあり、結果的に違いがわかりづらいというご意見をいただきました。(確かにわかるひとにはわかる的な、細かい差なのかもしれませんね・・・)

しかしながら、補足でもっとわかりやすい画像をお見せできればと思いましたので、ここに掲載します。


◆星景画像での比較 クリアビューとファインディテール

画像クリックで拡大できます
左:クリアビュー+ファインディテール、右:どちらも標準
上部画像の拡大。左:クリアビュー+ファインディテール、右:どちらも標準
上部画像の拡大。左:クリアビュー+ファインディテール、右:どちらも標準

動画ではクリアビューとファインディテールを別々に紹介してましたが、この画像は両方を適用した画像と、標準画像になります。
引きの画像では、全体的に星についてるグリーンが消え、星の数が増え、天の川の濃淡がシャープになっています。いいこと尽くしですわ。
拡大画像では風景部分の輪郭のシャープさがまったく違っていますね。

ちなみに星の周囲についているグリーンのフリンジみたいなものは、SIGMA fpで撮影した元画像にはついていません。SILKYPIX側でつくものです。
SIGMA fpは素晴らしいカメラで、私も購入検討しているくらいです。カメラにはまったく関係ないことをここに明記しておきます。

クリアビューとファインディテールは、元画像の性質をそのまま(それ以上?)に引き出すことができる新機能なのでしょうね。

しかしながら・・・クリアビューもファインディテールも、両方とも使用すると今まで何だったのってくらい違いますね。私自身も思わず「え~~」って言っちゃいましたw


◆天体写真での比較 ノイズリダクション

画像クリックで拡大できます
100%で拡大。左:ノイズ整列75+ノイズ除去50。右:そのまま。
100%で拡大。左:ノイズ整列75+ノイズ除去50。右:そのまま。
200%で拡大。左:ノイズ整列75+ノイズ除去50。右:そのまま。
200%で拡大。左:ノイズ整列75+ノイズ除去50。右:そのまま。

動画では処理済みの、しかもコンポジット枚数の少ない失敗のJPEG画像で説明しちゃってましたので、ここまで拡大するのは恥ずかしかったのでやらなかったんですが・・・涙

さすがにここまで拡大するとわかるんじゃないかと思います。右の画像と比べて背景の空の黒い部分がなめらかになっているのがわかります。200%画像はノイズリダクションがよくっても元画像の限界が見えちゃってますけどね。


まぁ、このアプローチでこのソフトを使うのは間違いなく天体写真撮る人だけなんで、ある程度がっちり画像処理した画像に対しては、ノイズ部分とそうでない部分がはっきりするんでしょうね。ソフト側もノイズを判別しやすいのか、びっくりするくらいにきれいにノイズ除去してくれるときがあります。


◆暗部除去強度

画像クリックで拡大できます
左:暗部除去高度強め、右:標準
左:暗部除去高度強め、右:標準

暗部除去強度を強くすると、左の画像のように星の周りに黒いエッジがでて、星像がかっこ悪くなるのであまりかけないほうがいいですよ、というものです。
他の機能はかけたほうがいいですが、この機能は使用せずに「標準」のままで使いましょう。

GFX100S で天体写真に挑む

YoutubeチャンネルにVLOGをアップしました!

VLOGってもっとやりたいんですけど、仕事の状況だったり感染状況だったりであんまりできてないですが
たくさん撮ってはいても、内容的に面白くないなと思って眠っているやつもすごく多いんですよねw 今回アップできて、良かったです!


さて、この動画の後半でも写真だけ出してますが、GFX100Sで天体写真をちょいちょ撮っています。

◆機材:FUJIFILM GFX100S、GF32-64㎜ f4 R LM WR
Vixen 星空雲台ポラリエU
Leofoto PG-1(片持ちフォークで使用)

◆撮影データ:ISO10000、f5.6、焦点距離36.9mm、60秒x20枚

◆処理方法:RAW画像をTIFFで書き出し→Stella Image9で加算平均合成
Photoshop CCで画像処理→再びStella Imageでソフトビニングフラット補正
SILKYPIX Developer Studio Pro10でノイズ軽減→再びPhotoshop CCで強調処理

さすが1億画素!星が小っちぇぇぇぇーーーー!!!

ちなみに加算平均合成前の撮って出しの状態の元画像はこれです。

うーん、GFXに限らず富士フイルムは発色が良く、Hαもそこそこ写るんで楽しい。
クローズアップするとまだ赤いのがでてくるんだけど、あんまりがっつりHαでなくても今回はいいかなぁと。
場合によっては赤いのもっとあぶりますけどw ノーマルセンサーですしね~。

天体写真て難しいですよほんと。 やったこと全部書くとすんごい複雑なことをやってるように見えちゃう。(実際そうなんだけど)

この画像、ちょっと処理に苦労したので備忘録的に残します。

処理を進めてくうえで、星雲マスクというのを作って強調処理を試みました。

Photoshop 「明るさの最小値」や、Starnet++というソフトを使って、星を消すんですね。そしてうねうねしている部分のみを抽出して、その部分だけを強調して元画像にブレンドしていく、というやり方です。

そしたらこんな画像になったんですよ。

左右になんか、楕円の波紋みたいのあるのわかりますか?

これ、モアレっていうんですかね。天リフさんの記事で見かけたことあるな・・・。
他の富士フイルムでも出ただか、ニコンD810Aで同心円状のムラが出たとか、センサーの何かしらに起因するんでしょうね。なんじゃこりゃ~!

ただですね、ここで機材をディスってはいけない!
私たちがやってることが、レアなだけなの!w 想定外のことをやっている我々がおかしいのでメーカーさんは悪くない!www

他にも撮影したやつあるんですが、そっちはでませんでした。今のところ何が起因して発生するのかは未知なのであります。

というわけでどうやったら解決するかなぁと半日くらいかけて試行錯誤をしました。


とりあえずムラは放っておいてある程度画像処理したやつ。なんとなく中央付近に縦筋が見える感じがしますね。

ここで、あいぼーさん提唱のソフトビニングフラット補正をかけます。

あいぼーさんの動画はこちらを見てください。いつもお世話になっております!

フラット処理後の画像がこれ。うーん目立たなくなった感じするけど、まだちょっとあるね。一度気になっちゃうとどんどん沼にハマる。

この後、Topaz Denoise Aiとか、DxO Dfine2とかのノイズ軽減機能を使ってみたけど、うまいことハマらずで・・・むーって感じ。

ここでSILKYPIXのノイズ整列を思い切りかけたらいい感じになった!この画像をPhotoshopに取り込んでちょっと強調して、フラット直後の画像に不透明度30%くらいでブレンドしたやつが最初の画像です。

もう、ここまでにしよう涙

SIKYPIXのノイズ軽減機能は、星景写真だとけっこう強くかかっちゃうので加減が難しいのですが、天体写真だとがっつりかけて良い結果ができることが多い印象です。
いつもお世話になっております!

似たような画像ばかり並んでごめんなさい。備忘録でした~。